子どもとキャンプを始めるなら、暑さが落ち着く秋がおすすめです。虫が減り、紅葉が美しく、焚き火も存分に楽しめる季節。
でも正直なところ、「朝晩が冷える」「初めてだと設営や撤収が思ったより大変」など、知っておいてほしいポイントがあります。
事前に知っていればちょっとした工夫でぐっと快適に過ごせます。この記事では、子連れでも秋キャンプを無理なく楽しむための5つのコツを、我が家の失敗談も交えてご紹介します。
服装と寝具の「寒さ対策」は想像以上にしっかりと
秋キャンプ最大の難関は朝晩の冷え込みです。日中は暖かくても、夜は一気に気温が下がります。特に子どもは体温調節が未熟なので、防寒対策は念入りに。
おすすめのキャンプ場
キャンプ場の標高が高いと朝晩の冷え込みが厳しくなります。
キャンプ場を選ぶときには標高が高くないキャンプ場を選びましょう。
あおママおすすめのキャンプ場はこちら⬇️
おすすめの服装
【日中】涼しくて過ごしやすいです。
初めてのキャンプは子どものテンションが上がって、走り回ったりして汗をかいてしまったり、自宅とは違う小さめのテーブルで食べ物や飲み物をこぼしてしまうこともあります。多めの着替えがあると安心です。

大人はロンTに薄手の羽織り。
息子は長袖肌着の上にTシャツを重ね、寒くなったらシャツを羽織るというスタイルが多いです。

【夜、朝】高地であればあるほど朝晩はグッと冷え込みます。
(9月頃)気温10℃以上
- ブランケット
- マウンテンパーカー
- レッグウォーマー
(10月下旬頃)気温10℃以下
- ダウンジャケット+ニット帽
- スノーパンツ(あれば完璧)
- 手袋
- マフラー

我が家ではユニクロのウルトラライトダウンを使用しています。軽くて暖かく、コンパクトに収納できるので省スペース。コスパも良い!
子どもは動きやすいベストでもOK。
【就寝時】
- 寝袋
家でお子さんと一緒の布団で寝ている場合は封筒型、別々に寝ている場合はマミー型の方が暖かいです。
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【秋キャンプの気温の目安(平地のキャンプ場)】
時間 | 日中 | 朝晩 | 気温差 |
9月上旬 | 25〜28℃ | 18〜22℃ | 約5〜8℃ |
9月下旬 | 22〜25℃ | 15〜18℃ | 約7〜10℃ |
10月上旬 | 20〜23℃ | 12〜15℃ | 約8〜11℃ |
10月下旬 | 17〜20℃ | 8〜12℃ | 約9〜12℃ |
子どもが飽きない「秋ならではの遊び」を用意
虫が少なく過ごしやすい秋は、自然遊びに最適な季節。デジタル機器がなくても、子どもが夢中になれる遊びがたくさんあります。
おすすめの遊び
自然遊び
- 落ち葉や木の実を集めて自然アート作り
- どんぐりや松ぼっくりで工作


焚き火遊び
- マシュマロやソーセージを焼く
- 焼き芋づくり(アルミホイル必須)
- 小枝を集めて火起こし体験
夜の遊び
- 星空観察と秋の星座探し
- 懐中電灯で影絵遊び

ポイント
事前に「落ち葉や枝でどんな絵ができるかな?」と声かけしておくと、キャンプ場に着いてすぐに遊び始めてくれます。のりや画用紙に貼って、ビニールに入れれば綺麗な状態で持ち帰れます。「何もない」を楽しめるようになると、子どもの成長も感じられます。
簡単で温まる「秋キャンプごはん」が成功のカギ
秋のキャンプ料理は温かさと手軽さの両立がポイント。凝った料理より、身体が温まってホッとできるメニューを選びましょう。
おすすめメニュー
朝食
- ホットサンドメーカーで焼きおにぎり
- 卵とベーコンのホットサンド
- 温かいココアやスープ
昼食・夕食
- 鍋やポトフ(保温ジャーに入れて持参すると楽)
- カレー(前日に作っておくと当日が楽)
- バーベキュー+温かいスープのセット
デザート
- 焚き火で焼き芋や焼きリンゴやスモア
- ホットケーキ
時短のコツ
野菜は自宅でカットしてジップロックなどの保存袋に入れておくと、現地での調理がぐっと楽になります。また、1日目の夕食はあらかじめ自宅で作っておき、「温めるだけ」メニューにすると、設営後の疲れた状態でも無理なく作れます。
撤収時の「朝露対策」でストレス激減
秋の朝は朝露でテントがびっしょり濡れていることも。濡れてほしくないものはテントの中にしまっておきましょう。
朝、慌てて撤収すると、テントが乾かずカビの原因になります。給水タオルで綺麗に拭き取ってから撤収しましょう。
撤収を楽にする工夫
前日の準備
- タープ下で荷物をまとめておく
- 使わない道具は車に積んでおく
- 翌朝の動線を考えた配置にする
当日の撤収
- 吸水タオルでテントやタープ表面を軽く拭いてから畳む
- 小型サーキュレーターで風を当てて乾燥を助ける
- グランドシートは別で畳んで持ち帰る
帰宅後
- 必ずテントを広げて完全に乾燥させる
- ベランダや庭で数時間干す
- 雨の日が続く場合は室内で扇風機を使う
朝露対策をするだけで、撤収の億劫さが大幅に減ります。濡れたまま収納すると、次回使うときに嫌な臭いやカビの原因になるので要注意です。
「ゆとりのあるスケジュール」で親も子もリラックス
秋は日没が早く、関東だと17時頃には暗くなり始めます。余裕のないスケジュールは、親のイライラと子どもの不安につながります。
理想的なスケジュール例
1日目
- 13:00 チェックイン
- 14:00 テント設営
- 15:00 子どもと自然遊び
- 17:00 夕食準備
- 18:30 夕食
- 19:30 焚き火タイム
- 21:00 就寝
2日目
- 7:00 起床
- 8:00 朝食
- 9:00 コーヒータイム・のんびり過ごす
- 10:00 撤収開始
- 11:00 チェックアウト
スケジュールのポイント
- チェックインは早め(13〜14時がおすすめ)
- 設営後は子どもと遊ぶ時間をしっかり確保(しっかり遊ぶと夜もしっかり寝てくれます。)
- 夜の焚き火時間は「20時まで」など、あらかじめ決めておく
- 翌朝は無理せず、コーヒー1杯をゆっくり味わうくらいの余裕を
大人が焦っていると、子どもも落ち着きません。「何もしない時間」も、キャンプの醍醐味です。
【補足】初めてのキャンプ場選びのコツ
子連れの場合は、以下のポイントで選ぶと安心です。
チェックすべきポイント
設備面
- トイレ、炊事場が清潔で使いやすい
- 管理人が常駐している
- AC電源付きサイトがある(電気毛布が使える)
- 車の横付けOK(荷物運びが楽)
立地面
- 自宅から1時間半以内が理想
- 近くに温泉やスーパーコンビニがあると便利
- 携帯電話の電波が入る
安全面
- サイトが平坦で広い
- 川や崖などの危険箇所が少ない
- 夜間の照明が適度にある
最初は「高規格キャンプ場」と呼ばれる、設備が充実した場所を選ぶのがおすすめです。慣れてきたら、少しずつ自然豊かな場所にチャレンジしていきましょう。
【初めてキャンプにおすすめ!高規格キャンプ場⬇️】
持ち物チェックリスト
初めての秋キャンプで必要なものをまとめました。
必須アイテム
宿泊用
- テント
- ペグ、
- ペグハンマー
- グランドシート
- インナーマット
- 寝袋(秋用・冬用)
- キャンプマット(銀マットまたはエアマット)
- 枕
- ランタン(メイン用・テント内用)
- チェア(子どもが小さいときはレジャーシートもあると便利)
- テーブル
防寒用
- ダウンジャケット
- フリース
- ニット帽
- 手袋
- 湯たんぽまたは電気毛布
調理用
- カセットコンロ
- クッカー・鍋
- 食器・カトラリー
- 調味料
- クーラーボックス、保冷剤
その他
- 着替え(多めに)
- タオル
- 救急セット
- 虫除けスプレー
- ゴミ袋
- ウェットティッシュ
- 除菌シート
- キッチンペーパー
- ビニール袋
あると便利なもの
- カート
- タープ(雨除け・日除け)
- 焚き火台
- バーナー
- 火ばさみ
- ホットサンドメーカー
- ポータブル電源
- サーキュレーター
- 保温ジャー
- ラップ
- モバイルバッテリー
レンタルできるキャンプ場も多いので、最初は必要最低限の購入から始めるのがおすすめです。
予算の目安
初めてのキャンプにかかる費用の参考までに。
初期費用(購入する場合)
- テント:2〜5万円
- 寝袋(家族分):2〜4万円
- マット類:1〜2万円
- ランタン:5千円〜1万円
- 調理器具:1〜2万円
- 合計:7〜15万円程度
レンタルを活用する場合
- テント:3,000〜5,000円/泊
- 寝袋:1,000〜2,000円/泊/人
- チェア・テーブルセット:2,000〜3,000円/泊
- 合計:1万円前後/泊(家族4人の場合)
キャンプ場利用料
- オートキャンプ場:3,000〜6,000円/泊
- 高規格キャンプ場:5,000〜10,000円/泊
最初はレンタルで始めて、続けられそうなら少しずつ道具を揃えていくのが賢い方法です。
まとめ
子連れ秋キャンプを快適に過ごすポイントは、「寒さ対策」と「ゆとりのある計画」の2つ。
完璧を目指さず、「子どもと一緒に過ごす時間」を楽しむ気持ちで臨めば、失敗も含めて良い思い出になります。気温の変化や服装がわからず心配な場合は、キャンプではなくデイキャンプやグランピングに変えて、無理せず少し慣れてからキャンプデビューすると失敗もなく安心です。
落ち葉の色、焚き火の香り、澄んだ空気。秋ならではの特別な時間を、家族で過ごしてみてください。
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