自然の中で、外の空気を感じながら食べる料理は、不思議なほど美味しく感じられます。 いつもの料理でも、焚き火やバーベキューで作れば特別な味になります。
キャンプの楽しみは食事にあり!今回は、そんな「キャンプ飯」をもっと楽しむために欠かせない、キャンプ用テーブルとイスの選び方のポイントをお伝えします。
ファミリーキャンパーにおすすめの使い方も紹介しますので、是非参考にしてください。
テーブル選びのポイント
天板の広さ
テーブルはキャンプでの食事や調理、さらには団らんの中心となるアイテムです。 選び方を間違えるとテーブルが狭すぎて皿が置けず、食事も家族みんなで楽しめなくなります。
まずは、キャンプをする人数から、天板の大きさを考えてみましょう。
一人分の食器を並べるスペースの目安は、ランチョンマット1枚分(30×20cm程度)が必要です。さらにランタンや調味料を置くスペースとして、 一人分多く取れるとベストです。
我が家は3人家族ですが、4人座れるサイズのテーブルを使っています。
お料理が好きで、たくさん品数を作りたい方はテーブルに並べるお皿も増えるので、テーブルは人数より広めで選ぶのがおすすめです。
人数 | 天板の広さ |
1人 | 30x20cm以上 |
2人 | 60x60cm以上 |
4人 | 60x90cm以上 |
5人以上 | 60x120cm以上 |
天板の形
天板の形は、正方形、長方形が主流ですが、六角形や八角形、円形などもあります。
角が多くなるほど大人数でテーブルを囲みやすくなります。
燃えにくい素材で、焚き火をぐるっと囲めるものもあります。
円形のテーブルなら小さなお子さんが角に頭をぶつける心配は少なそうです。
高さ

ロースタイルのテーブルだと、イスなしでもお子さんがテーブルに届き、一緒に食事が楽しめます。
キャンプ場によっては傾斜があったり、地面がフラットではないところもあり、テーブルが安定しないと物が転がったり落ちたりと危険です。
地面の凹凸が原因で、バランスを崩してイスから落ちるお子さんもいます。
お子さんの危険防止のためにはテーブルの高さは、低い方がおすすめです。
傾斜対策のできる脚の長さが調節可能なテーブルも、ハイタイプとロータイプの2種類にに切り替えられるテーブルもあります。ご家庭の予算やスタイルに合わせて検討されてください。
スタイル | メリット・デメリット | テーブルの天板の高さ |
ロースタイル | 子どもの手が届くので、子どもと一緒に調理や食事が可能。 | 45~50cm |
ミドルスタイル | ロースタイルとハイスタイルの中間。ロースタイルだと腰が痛くなってしまう方におすすめ。 | 70~75cm |
ハイスタイル | キッチンのように、大人が立ったまま調理可能。子どもに触られたくないものを高い場所に置いておくこともできるが、つかまり立ちのお子さんだと不安定なテーブルの脚に掴まったりすればテーブルが傾き、物が落ちたりとさらに危険が増す可能性も。 | 80~90cm |
素材
キャンプテーブルの素材によってもおしゃれさや、テーブルの使い勝手が違ってきます。
テーブルの素材 | 主な特徴 |
木製 | 自然になじむ。熱いものを置くには鍋敷きなどが必要。 |
ステンレス製 | 耐熱性、耐水性が高い。手入れが簡単。 |
アルミ製 | ステンレスより安価で軽量だが、細かいキズが付きやすい。 熱が伝わりやすく、熱いものを置くと、テーブル自体が熱くなる危険がある。 |
収納時のサイズ
車内や自宅のキャンプギア収納スペースに余裕がある場合はテーブルの収納サイズは特に気にしなくても構いません。しかし、収納スペースが限られている場合は、少しくらい値段が高くてもコンパクトなものにしましょう。
その他のポイント
組み立てやすさと重さがあります。
テントのように初めてだと組み立て方がわからないほど複雑な作りのテーブルはありませんので、組み立て方はそこまで気にしなくても良いと思います。
折りたためるものが多いので、お子さんが指など挟んでしまわないか、などに注意してください。
テーブルの重さは軽量な物もたくさんありますが、軽量なテーブルはほとんど高価です。。
車で移動されるキャンパーなら重さはそこまで気にしなくて大丈夫です。
ファミリーキャンパーにおすすめのテーブルの活用法
我が家では4人掛けサイズのハイとローに調整できるテーブルと、折りたたみ式のソロキャンプサイズのローテーブルの2つを使っています。
キャンプ場のチェックイン時間はだいたい正午前後。キャンプ場に着いたら、折りたたみのミニテーブルをレジャーシートにセット。厚めのレジャーシートの上にテーブルを開くだけで、1分もかからずセッティングは完了です。夫婦でテント設営をしている間に子どもに食事してもらう用に使っています。開くだけで簡単に使え、ランチョンマットくらいの広さで子ども1人分の食事には十分なサイズ。子どもはご飯を食べている間はうろうろせず黙って座っているので、夫婦でのテントの設営作業がはかどります。
設営が終わったら、子どもはシャボン玉やパラシュート人形などでテントの近くで遊んでもらっている間に夫婦で子どもが遊んでいるところを眺めながらロースタイルで食事を済ませます。
その他には調理の時にローテーブルを使っています。ローテーブルの方だと子どもと一緒に調理も出来ます。
キャンプの時だけでなく、海やお花見などのレジャーにも使えるので、折りたたみテーブルは買って損はないと思います。
女性でもらくらく持てるし、コンパクトなので、車に乗せたままにしておいても場所を取りません。
・ハイテーブル アイリスオーヤマ アウトドアテーブル
・ローテーブル キャプテンスタッグBBQ用テーブル


イス選びのポイント
座りやすさ
キャンプでは座っている時間が長いです。
座りにくいイスは首、腰、背中、おしりなどにが負担となってしまいます。
疲れにくくする為にも座りやすいイスが必要です。
高さ
ご家族のキャンプスタイルに合わせてイスの高さも変わります。
イスの種類(高さ) | 特徴 |
グラウンドチェア(~25cm) | 地面と近いので自然をより体感できる。 |
ローチェア(30~35cm) | 足を伸ばせてリラックスして座れる。子どもでも座りやすい。 |
ハイチェア(42cm~) | 立ち上がる時の腰へのが少ない |
イスの種類
グラウンドチェア、ローチェア、ハイチェアの他に、スツール、ベンチ、リクライニングのイスがあります。
お座敷タイプのキャンプスタイルだと、クッションや座布団も使えます。
イスの種類 | 特徴 |
グラウンドチェア | 地面と近いので自然をより体感できる。 |
ローチェア | 足を伸ばせてリラックスして座れる。子どもでも座りやすい。 |
ハイチェア | 立ち上がる時の腰へのが少ない。 |
スツール | 背もたれがないイス。オットマンにも使える。長時間利用には不向き。 |
ベンチ | 小さいお子さんの食事補助が楽。子どもが眠い時は膝枕ができる。 |
ハイバックチェア | 高い背もたれのあるイス。頭と首をサポートしてくれるので楽。 |
リクライニングチェア | 背もたれを倒してくつろげる。収納時のサイズは大きめ。 |

収納時のサイズ
人数が増えるほどイスの収納スペースも増えます。
荷物サイズと車、自宅の荷物スペースも考えましょう。
素材
イスはフレームに生地を張った作りが多いです。
イスのフレームと生地の素材について考えて見ましょう。
フレームの素材 | 特徴 |
木 | ナチュラルでおしゃれです。温かみがある。 |
ステンレス | 頑丈で壊れにくい。錆びやすい。 |
アルミ | 軽量でコンパクトなものが多く、持ち運びしやすい。 |
カーボン | 非常に軽く、持ち運びしやすい。価格は高め。 |
※イスの耐荷重をチェックしておきましょう! |
生地の素材 | 特徴 |
ポリエステル | 炎に弱い。汚れは落ちやすいので、手入れしやすい。 |
コットン | 燃え広がりにくい。撥水性は弱い。 |
メッシュ | 通気性がよく、熱い時や川や海などの水辺におすすめ。 |
※焚き火の近くで使う時は、耐火性の高いものにしましょう! |
その他のポイント
イスについていると便利なものがあります。
・ひじ掛け
・ドリンクホルダー
・スマホなどちょっとしたものを入れられる入れるポケット
・ポーチなど付属品を取り付けられるフレーム
などです。自分のスタイルにあったイスを探してみましょう。
ファミリーキャンパーにおすすめのイス
お子さんが小学生くらいまでの年齢は、ベンチタイプのイスがおすすめです。一人用のチェアより、ベンチの方が安定感があります。林間サイトなどのでこぼこがあるキャンプ場だと、お子さんがイスから降りる際など、片側に体重をかけすぎることで倒れることがあります。前面にテーブルや熱い料理があったり、後ろにひっくり返って頭を打つ場合もあり、大変危険です。
ベンチタイプだと、パパやママと隣同士に座れてお子さんも安心すると思います。また、パパやママがお子さんの隣からだと、食事のお手伝いなどもしやすいです。お子さんが寝てしまってもそのまま膝枕で寝かせてあげることも可能。一人掛けの椅子より使い勝手が良いです。
お子さんが小さいと、うっかり飲み物や食べ物などをこぼしたり、お漏らしなどで汚れてしまうこともあります。そういう時のことも考えて、汚れがつきにくい素材だったり、パーツが簡単に外せて洗濯などのお手入れがしやすいイスがおすすめです。
これまでいろんなタイプのイスについてお話してきましたが、お子さんがまだ乳児さんで小さい家庭は、思い切ってイスなしスタイルをおすすめします。
クッションや座布団、可愛くておしゃれな厚手のレジャーシートが売ってありますので、ピクニック状態(お座敷スタイル)でキャンプを楽しむこともできます。
お子さんはいつでも寝転べますし、ゆったりゴロゴロすることもできます。自宅のリビングのように快適に過ごせます。

まとめ
今回はテーブルとイスについてまとめました。
テーブル選びのポイントは、
・天板の広さ
・天板の形
・高さ
・素材
・収納時のサイズ
・その他
そしてイス選びのポイントは
・座りやすさ
・高さ
・イスの種類
・収納時のサイズ
・素材
・その他
でした。
テーブルとイスは、キャンプで飲食をしたり団欒の時間を左右する大事なものです。
キャンプではテントで寝る時間の次に、座っている時間が多いと思います。
ご家族のスタイルに合ったテーブルとイスで、キャンプをを楽しんでくださいね。

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